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久兵衛ホテルニューオータニ本館店インテリア Interior

イトーピア日本橋ＳAビルオフィスビル Office Building

銀座久兵衛本店 商業施設 commercial building

「銀座久兵衛」本店は銀座の老舗寿司店として創業58年目となる。以前は銀座日航ホテルの裏側に構えていたが、今回金春通りに土地を取得し、本店を移すことになった。久兵衛は本店の他にホテルオオクラ、ホテルニューオータニ、京王プラザホテル、千葉そごうに支店を持ち、それぞれに行き届いた営業を行っているため、その要となる本店は必然的に注目の的となる。そしてその客層は各界のトップレベルの方々であり、ご主人の接客に対する思い入れの強さを知る物としては、すべて揺るぎない本物指向でなくては寿司の内容と同様、オーナーが納得しないことを十分に理解した上でこの設計を始めた。

建物は地下２階、地上５階の構造で地下の２フロアはセントラル厨房になっており、各ホテル等の宴会用厨房を兼ね備えている。１階は椅子席カウンターの形式を採り、天井は採り入れた格天井で構成され、壁は備州檜板貼り、床は瀬戸の特注タイルとなっている。２階は座敷カウンターで、天井は掛込み天井で構成されている。３階は座敷二間が用意されている。そして、４階は先代のご主人の頃から懇意であった北大路魯山人のミニギャラリーになっている。当時、店で使うようにと特に焼かれた器の数々や屏風、掛軸などの一部が今はここに展示されている。 魯山人ゆかりの店として１階エレベーター内部と扉は久兵衛所蔵の屏風を移し、さり気なく巨匠を忍ぶご主人の気持ちを大切に、技術を駆使し描くことになった。