ふる里学舎サエラ蔵波参号館福祉施設 Welfare
竣工 | 2022 |
所在地 | 千葉県袖ケ浦市 |
延床面積 | 520.86㎡ |
構造・規模 | 木造軸組工法 2階建 |
青葉ヒルズ福祉施設 Welfare facility
竣工 | 2009 |
所在地 | 神奈川県横浜市青葉区 |
延床面積 | 8482.42㎡ |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階 地上4階 |
敷地は横浜市郊外の丘陵地にあり、武蔵野の緑が多く残された環境である。敷地形状は東西に細長く、比較的交通量のある北側道路の向い側は日本体育大学健志台キャンパスの正門で、バスロータリーがある為、人の動きのある場所となっている。一方敷地の南側は自然豊かな緑の斜面が連続している。
配置計画は南側にA,B,C,Dの4棟の居住スペースを配し、それらを繋ぐ廊下と共用室を北側に配した。
居住スペースは個室10床と共同生活室(リビング)で構成されるユニットを4階建てとし4棟をクラスター状(分散型)に配置することで、介護単位を明確にし、ユニット同士の隙間から多くの外部環境(採光・通風・眺望)を享受できる。
ゲストにとっては各ユニットが「家」であり、それに対して共用廊下を「街」として設計をした。池と通りを見渡せるラウンジがあり、中庭を眺めたり上下階を見通せる吹抜そして外部を取り込んだインナーテラスなど様々なインテリアが連続して体感でき、少しでも閉じこもりにならならず元気でいられるような空間を用意した。
各階ラウンジ部分は梁型のないスラブ面を強調したファサードとし、スラブ間いっぱいの開口部はオープンで明るい空間を実現している。外部の木製建具がコンクリート打ち放しの素材と相まってお互いの材料を引き立てるとともに、インテリアに温かみをだす重要な役割を果たしている。 都市計画道路拡幅予定部分となっている敷地北側約10mの範囲は、既存の水路の水を利用してビオトープ池を設けた。月日が経てば、ビオトープ池に様々な生物が住み、豊かになった緑とともに施設全体がさらにいっそう優しい自然に包まれた表情を醸し出している。